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アドビのAI「Firefly」がアプリに Web版はVeo 3対応

アドビは、生成AIによるコンテンツ制作を行なえる「Firefly」(ファイアフライ)について、スマートフォン版アプリを提供する。Android、iOSに対応する。

スマホ版Firefly

「Adobe Firefly」モバイル版は、PC向けに提供されている「Adobe Firefly」をスマートフォン向けに提供するもの。プロやクリエイター向けの、生成AIを使うコンテンツ制作・編集ツールと位置づけており、アイデアの構想から制作までスマートフォンひとつで進めることができる。

「テキストから画像生成」「テキストから動画生成」「画像から動画生成」「生成塗りつぶし」「生成拡張」といった機能を搭載する。

日本語テキスト(プロンプト)で指示をして画像や動画を生成できるほか、2枚の画像を指定し2つが繋がるような短い動画を生成可能。撮影してある写真は、写っているものの削除や追加、置き換え、拡張といった編集が行なえる。参照する画像をアップロードして生成のバリエーションをカスタマイズ可能で、サンプルとなるプロンプトも用意される。

生成AIモデルは、安全に商用利用できるアドビのFireflyに加え、パートナーモデルとしてGoogleやOpenAIのモデルも選択可能。生成したコンテンツはCreative Cloudで自動同期され、ほかのデバイスから編集が可能。

6月下旬には、「Adobe Firefly」モバイル版にて、テキストプロンプトからアバターやサウンド効果の生成、自分の音声を使った「オーディオクリップとビデオクリップの同期」といった新機能も追加される予定。

Firefly Web版はパートナーモデル追加

なお、「Adobe Firefly」Web版は、生成AIモデルのパートナーモデルのさらなる追加として「Ideogram」「Luma」「Pika」「Runway」が搭載され、利用できるようになった。また、すでに利用できるGoogleのモデルは「Imagen 4」「Veo 3」が利用できるようになった。

チームでキャンバスを共有してさまざまなコンテンツを同時に編集できるアイデア出しツール「Adobe Firefly ボード」がパブリックベータとなり、画像や動画を貼り付けるだけでなく、ボード上で画像や動画の生成にも対応する。

動画の生成にも対応