ニュース
新型Surface LaptopとPro 12インチを国内発売 Copilot+PCは10社71モデルに
2025年6月3日 17:14
日本マイクロソフトは、AI機能を強化したCopilot+ PC「Surface Laptop 13インチ」と「Surface Pro 12インチ」を6月10日に発売する。
Copilot+ PCは、高性能なAI処理専用プロセッサであるNPU(Neural Processing Unit)を搭載し、クラウドではなくPC上で動作するAI機能を提供するWindows PCの新カテゴリとして展開されている。
「リコール(プレビュー)」や「クリックして実行(プレビュー)」は、Copilot+ PCでのみ利用できる機能として提供。さらに「エクスプローラーでのAIアクション」「フォト」「ペイント」「Snipping Tool」でのAI機能強化、「設定エージェント」なども、Windows Insider Previewにて順次提供されており、今後正式版としての提供が予定されている。
「リコール」は、2024年5月に発表された機能で、ユーザーの操作を数秒ごとにスクリーンショットとして自動保存し、過去の作業をAIで検索・再表示できる。当初はプライバシーへの懸念から実装が延期されていたが、新たに発売されるCopilot+ PC対応機種にて提供される。ユーザーは任意でリコールを無効にできるほか、特定のアプリやWebページでの記録を除外可能。リコールにアクセス時はPINコードや顔認証などの認証が必要となる。
「クリックして実行」は、画像からテキストを抽出したり、背景を削除したりといったAIアクションを、コンテキストメニューから簡単に実行できる機能である。
「エクスプローラーでのAIアクション」は、Copilot+ PCに加えて将来的にすべてのWindows 11デバイスで利用可能となる見込み。右クリック操作により、ファイル内容の要約や画像編集といったAI機能にアクセスできる。
「設定エージェント」は、ユーザーの自然な言葉による指示に応じてWindowsの設定変更を行なう機能。たとえば「マウスの感度が高い」と入力するだけで、AIが自動調整する。
また、「Snipping Tool」では、キャプチャ領域をAIが自動調整し、対象のコンテンツをフレーム内にきれいに収めることが可能となる。これらの機能はInsider Previewで英語のみ対応している。
「Surface Laptop 13インチ」は、薄型軽量で持ち運びやすいノートPCとして設計され、Qualcomm Snapdragon X Plusプロセッサと、45TOPS(Tera Operations Per Second)のNPUを搭載。バッテリーは最長23時間駆動し、USB Type-Cによる急速充電に対応する。ディスプレイは13型(1,920×1,280ドット/178ppi)のタッチ対応で、アスペクト比は3:2。電源ボタンには指紋センサーを搭載。外形寸法は285.65×214.14×15.6mm、重量は1.22kg。カラーはオーシャングリーン、バイオレット、プラチナの3色。
「Surface Pro 12インチ」は、ノートPCの性能とタブレットの柔軟性を兼ね備えた2-in-1モデル。同様にSnapdragon X Plusプロセッサを搭載し、バッテリーは最長16時間駆動。ディスプレイは12型(2,196×1,464ドット/220ppi)のタッチ対応で、アスペクト比は3:2。外形寸法は274×190×7.8mm、重量は686gで、Surfaceシリーズ最薄をうたう。カラーはオーシャングリーン、バイオレット、プラチナの3色。
価格は、Surface Laptop 13インチが164,780円から。Surface Pro 12インチは149,380円からで、対応キーボードは27,280円、Slim Pen付きは44,880円。いずれもマイクロソフト公式ストア、家電量販店、各オンラインストアで取り扱われる。
日本においてCopilot+ PCは、2024年6月にSurfaceを含む6社7モデルで展開を開始。現在では10社・71モデルにまでラインアップが拡大しており、マイクロソフトは今後もエコシステムのさらなる拡充を目指す。また、Windows 10は2025年10月にサポートを終了する予定で、移行先などの案内を行なっている。