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50周年のローソン、備蓄米を販売 2kg 756円 「ヴィンテージ米」おにぎりも
2025年6月3日 10:53
ローソンは6月14日に、創業50周年を迎える。1975年6月14日に大阪府豊中市に1号店「ローソン桜塚点」がオープンして以来、拡大を続けてきたローソンの今後の展開として、「マチの再創生」に取り組むほか、サステナブルな食の循環などの取り組みを発表した。備蓄米のパック販売なども展開予定。
備蓄米については、2kg、1kgなどの小容量パックを販売。随意契約で申請している2021年産の米(古古古古米)は2kgパックが756円、1kgパックが388円で販売予定。当初、申請が受理されず、やや後れての販売となるが、小容量へのニーズが高かったことから、取り扱いを決めた。申請が通れば、備蓄米が届いて3日で店頭に並べ、1週間以内に全国に展開するという。
「備蓄米を速やかに全国に届けることで、受給の安定化に貢献したい」(ローソン竹増貞信社長)。
加えて、古いお米を使ったおにぎりも強化し、関東限定で7月から展開する。「古米」ではなく「ヴィンテージ米」として展開するもので、Vingate 2023(古古米)、Vintage 2022(古古古米)など、古米の名称を変更しながら、生産年を記載。備蓄米ではなく市中で調達した米を使って販売する。米の値上がり以降、「古米を食べてみたい。ただし、5kgとかは買いにくい」という声が多いという、そこでローソンのおにぎりで多くの人が実際に食べて評価できるようにする狙い。
価格としては120円以下を想定。白米のみもしくは梅のみのシンプルなおにぎりになる予定。米の調達に限りがあるため、地域は関東のみとなる予定。
また、食品ロスの削減に向けて「FOOD GOOD SMILE」を展開。値引きシールが貼付されたおにぎり販売1個あたり、1円を全国社会福祉法人経営者協議会を通じて福祉施設へ食材費として寄付する取り組み。全国のローソン店舗で実施する。
加えて、次世代発注システム「A.I.CO」による需要予測や適性仕入れ、値引き推奨などで食品ロス削減と「良い循環」を作り出す。
50周年を記念した「マチのハッピー大作戦」では、クルー(店舗従業員)に記念Tシャツをプレゼントするほか、50%増量の「盛りすぎチャレンジ」なども展開する。